先日、軽く無農薬りんごについて触れたら、少し反響があったのでもうちょっと詳しく紹介します。
写真は、昨年、りんご研究所(以前はりんご試験場)の園地で、病害虫の研究のために、わざと無農薬にしている園地で撮った、りんごの写真です。
写真を見てもらえれば、一目瞭然ですよね。葉っぱには病気が付き、果実には虫の食害のあと…。
しかも、この果実の中には「モモシンクイガ」という蛾の幼虫が果実の中に入っています。確実に。
果実に食入するときは、1mmにも満たないような穴を開け、中で食害しながら成長していきます。
さらに、この虫がたった2回、輸出の際の検疫で見つかると、輸出停止となります。
小さな小さな虫で。
近年、無農薬栽培のものがおいしいという風潮になってきてますが、消費者ももっと勉強すべきです。
いくら無農薬でも、虫の入ったりんごを自分の子供に食べさせるくらいなら、僕は薬を散布します。
もう一度言います。
日本の農薬の安全基準は世界トップレベルです。
りんごも人と同じで、病気になれば薬を飲むし、予防もしなければなりません。
ただ、決して無農薬を否定しているわけではありません。
いくらでも、無農薬で栽培できる物はあります。
ただ、りんごに関しては無理です。(生計が成り立ちません)
すいません。熱くなってしまいました。