剪定鋸と早い春

お疲れ様です。年末年始と体調を崩し強制的に長期休暇となりしっかり寝正月を堪能した園主です。おかげで体調も万全。

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剪定を楽しめるか?作業になっていないか?
さて、収穫作業も終わり、発送作業も落ち着いてきたこの頃ですが、園地での剪定作業も始まりました。例年であれば雪藪を漕いで園地まで歩いていくのですが今年は暖冬ということもあり今までに経験したことのないくらい雪が少ない。この時期例年であれば80センチほどの積雪があるのだが、今年は10~20センチほど、、、あまりにも少なすぎて少し不安。
園主が剪定作業をする上でのこだわりの一つが剪定道具。就農した年から使用している職人さんが目立てしてくれた鋸や鋏を使うこと。しかし、11月上旬突然その職人さんが亡くなった。昔気質の職人を絵にかいたような方だったが私にはとても気さくでたくさんいろんな事を教えてくれた人。当農園のリンゴを作るうえで欠かせない人の一人だったが天国へ旅立ってしまった。もっともっといろんな話を聞きたかった。もっともっとあなたの目立た鋸を使いたかった。でもいまはもう叶わない。使い込むほどに切れが良くなるあの感覚、シュッシュッと切れるあの音、鉋をかけたような切り口。楽しんで剪定出来ていた。毎日剪定作業を終えて帰ってくると鋸くずを取り、錆びないようにオイルを塗ったりと手のかかる道具たちだったがその分愛着も半端ない。昨年のように楽しめて剪定出来ているかというと、、、。
しかし、剪定作業はしなければならない大事な作業。今まで使用したことのない替え刃式の剪定鋸を使用しながら約1/3終了。

巷には、たくさんの果樹剪定用の鋸がある。ネットを調べれば何種類も。私もいくつかの商品を購入しその中で一番しっくり来たものを使用しているわけだがやはり職人さんの目立てた鋸に慣れてしまった私にはどこか違和感がある。現在使用しているものも決して切れないというわけではない。むしろ新品ならより切れているのかもしれないが、切れ味の持続性がない、、、だから替え刃式。少し残念。

縦引き用、横引き用などの大工用の鋸とは異なり、果樹用鋸というのは木の繊維に対して斜めに切ることもあったり、節が多くかたい部分と柔らかい部分が混在している木なので縦引き、横引き両方のいいとこどりの刃でなければならないと思っている。それらを可能にしていたのが職人さんだったように思う。今となってはあの感覚で剪定出来ないと思うと心から楽しめて剪定出来ていないように思うが、暖冬傾向の今年は春の訪れが早い予報なので早い春に備えてしっかり計画的に剪定進めていこうと思う。