りんごの薪

昨年12月から始まった剪定作業も4月上旬で終わり、園内の後片付けやら伐採作業等色々とやることが多く慌ただしい春を迎えております。

 

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世代交代
りんごの木は剪定作業や、管理作業をしっかりとしていれば100年以上も育ちます。しかし樹皮の病気や根の病気、雪の重みによる枝折れなどで残念ながら生産性の悪くなってしまった木は伐採対象となってしまいます。本来ならばしっかりと佐藤家代々しっかりと管理できていればよかったのですが、、、。

それでも伐採、抜根された後には新たに苗木が植えられこれから何年も何十年もりんごを実らせてくれるでしょう。

使い方は色々
伐採された木は通常、青森の厳しい冬を乗り切るための冬場の薪ストーブの燃料として使われるのが一般的。何気なく普段から気にするこなく焚いていたりんごの薪ですが、海外では高級品として扱われ、特別な日や特別なお客さんが訪れた日などに焚かれているようです。ほのかに甘い香りがし日持ちもいいので人気があるようです。

最近では薪ストーブブームやキャンプブームなどで、薪の需要も高まりお問い合わせもいただくようになってきましたが、当農園の薪は全て行き先が決まっています。

素性の良い木は、地元のオーダーメイド家具屋さんへ渡り、職人の手によってキーリングや剪定作業で使用する鋸の柄、カットボード、、、。新たな命が吹き込まれます。

りんごの木は杉などの木に比べ捻れたり節も多く木材として使えない部分については地元の工務店社長が所有するフィンランド式サウナの燃料となっています。りんごの木が燃える香りも独特だとか。

普段は冬場の燃料としてだけ使用されているだけだったのにこんなにも色んな使い方があるのには驚きです。

燻製のチップにも向いているようで、青森特産の食材の燻製なんてコラボも面白いかななんて妄想するこの頃です。